1クール目③ 入院3日目「CHOP」

朝食後に錠剤「プレドニゾロン」を12錠と胃薬を飲みました。プレドニゾロン苦いっ

朝の9時半に、副作用を抑えるための吐き気止め「カイトリル」から点滴開始です。
30分後に点滴を「エンドキサン」に切り替えました。点滴の管に空気が入ってしまって看護士さんは空気除去に四苦八苦していました。

点滴をしながら昼食をいただきました。完食。
温泉卵が付いていました。吐き気があっても食べやすいものを、という配慮だそうです。

エンドキサンが終わりかけた頃、「アドリアシン」と「オンコビン」を注射で入れます。
注射と言っても針を刺すわけではなく、点滴の管に付いているY字パイプから挿入します。
ここでトラブル発生、アザラシ先生が注射で入れようとして、あれ?おかしいなあ、入らないよ?となってしまい、点滴を左手から右手に移動することになりました。また針を刺された(泣)
左手の点滴を抜いたら、針がぐんにゃり曲がっていました。昨日病院内をうろちょろと歩いている時に何度か点滴の管を踏んづけてしまったのは秘密です(笑)

14時半、エンドキサンも終わり、例のY字パイプから利尿剤を投入されました。ちょっと我慢してみようかと試みたけど(笑)、ぜんぜんダメですぐにトイレに行きました。
注射器で入れた真っ赤な「アドリアシン」の影響で、赤い尿がでました。事前に言ってもらってたけど、ちょっとびびる。
最後は生理食塩水で管に入っている分まで体内に流し込んで点滴終了。

16時に最後の注射です。白血球の減少を抑える薬「ジーラスタ」を、二の腕に皮下注射で入れました。
皮下注射って初めてしたのですが、痛くてびっくりしました。涙目になるくらい痛かった。
ちなみに、この皮下注射は原則CHOPの翌日に打つのですが、何度も来院しなくていいようにCHOP当日に打ってもらいました。

血液の成分には、白血球、赤血球、血小板とあります。副作用の骨髄抑制によりどれも減ってしまうのですが、白血球だけはこの薬があるおかげで、減少を抑えられるのです。
赤血球や血小板は、今のところ輸血する以外に手がないので、減ったまんまとなります。
白血球の役目は体を防御すること、これが少なくなってしまうと免疫力が低下してしまいます。そのため以前は、化学療法中は人ごみを避けてマスクをする、お刺身も納豆や漬物のような発酵食品も生卵や生野菜も食べない、口内炎にならないよう何か食べたら歯磨きを徹底、動物にも近づいちゃダメ!といった、感染症防止に気を配っていました。
だけど、このお薬のおかげで、そんな縛りから解放されてゆうゆうと日常生活がおくれるようになりました。医学の進歩ってありがたい、注射の痛みくらい我慢しよう。
これが発売されたのは2014年11月、それ以前に治療を受けた方々は大変だったのだろうなあ。

アザラシ先生から、退院療養計画書というのをもらいました。
入浴と運動には制限なし。食事は生牡蠣、生貝は控えるように。仕事に制限はなし(ただし3分の2程度まで減らすように)
生牡蠣、生貝は肝臓への負担を避けるために、避けてほしいのだそうです。火をとおしたものだったらオッケー。
生牡蠣は私の大好物。だめなら事前に言ってほしかったよ食べ納めしたのに、と言いそうになりましたが、入院前夜に食べ納めして牡蠣にあたるわけにもいかないよね、と思いなおしました。
お酒は呑んじゃダメだろうなと思ってたのですが、意外にも「体が平気だったら呑んでいいですよ。お酒って健康じゃないと美味しくないので、美味しく感じているうちは体調も問題ないということになるので呑んで問題ありません。タバコはダメです。」とのことでした。

帰宅途中、あまり考えないようにしていたのですが気持ち悪くなってきました。
帰宅してすぐにもらっていた吐き気止めを飲んで、仮眠をとりました。夕食は半分くらいしか食べれなかった。

夜、体が薬品臭い気がしてシャワーを浴びたのですが、もうそれだけでぐたぐたに疲れてしまいました。
もう健康体からほど遠いな。

化学療法(抗がん剤)の副作用

気持ち悪い。吐くほどじゃない。
食欲ない。

本日の治療費

15万円ちょっと。

悪性リンパ腫の治療メモ

・「C」シクロホスファミド(商品名:エンドキサン)
効能:DNAの合成阻害
主な副作用:脱毛
抗がん剤の中で、とってもとっても脱毛しやすいやつです。

詳しくはこちら。
http://www.gan-info.com/kouganzai/cyclophosphamide.html

脱毛する抗がん剤について。
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/alopecia.html

・「H」ドキソルビシン(商品名:アドリアシン)
効能:DNAの合成阻害
主な副作用:吐き気・嘔吐
吐き気がするのは、この薬のせい!!
絵の具の様に真っ赤な液体です。尿も赤くなりました。

詳しくはこちら。
http://www.gan-info.com/kouganzai/doxorubicin-1.html

吐き気をおこす抗がん剤について。
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/nausea.html

・「O」ビンクリスチン(商品名:オンコビン)
効能:DNAの合成阻害
主な副作用: 神経毒性、便秘
手先のしびれは、こいつのせいです。

詳しくはこちら。
http://www.gan-info.com/kouganzai/vincristine.html

末梢神経障害について。
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/peripheral_neuropathy.html

便秘について。
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/constipation.html

・「P」プレドニゾロン
効能:血液腫瘍の寛解導入療法
主な副作用:胃潰瘍・十二指腸潰瘍・高血糖・感染症・膵炎など
ステロイド剤、ボディビルダーがのむやつですね。炎症を抑えるお薬です。副作用っていうほどではないけど、お腹がすくってアザラシ先生は言ってました。

詳しくはこちら。
http://www.gan-info.com/kouganzai/prednisolone.html

・副
作用を抑えるための錠剤「ランソプラゾール」
プレドニゾロンとセットで飲む、胃酸の分泌を抑える薬です。
ジェネリック医薬品。

・副作用を抑えるための点滴「グラニセトロン」(商品名:カイトリル)
吐き気、嘔吐を抑える薬です。

・副作用を抑えるための点滴注射「ジーラスタ」
発熱性好中球減少症の発症抑制です。

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