1クール目② 入院2日目「R」

アザラシ先生は研究の日だそうで、朝7時に針刺しと採血を実施。
わざわざ早朝対応してでもアザラシ先生がやるってことは、看護士さんが代われない医療行為なんでしょうね。

採血と点滴の針刺しを1回で済ませた方が負担が少ないから合わせてやりますって事前に言われていたのですが、アザラシ先生は失敗してやり直しされました。(泣)
やり直すときに右手に変えようとされたので、「右手ですか?」って不安そうに言ったら、長時間利き腕が使えなくなる不便を理解していただき、左手の別の箇所に刺してくれました。

10時半から、副作用を抑えるための錠剤と点滴を30分ほど。
その後「R-CHOP」療法の「R」、リツキシマブの点滴開始。
リツキシマブは最初の1時間は25mg、それ以降は1時間に50mgを入れる、とのことですがなにせ全部で590mgも入れなきゃいけないのです。
終わったのは、夜中の12時半でした。
最後に生理食塩水50ccで点滴管内の薬もすべて体内へ流し込んで、午前2時に就寝でした。
明日も使うので、針は抜かずにテープで止めたままで寝ました。

この日は、点滴の管が付いている身動きが不便な点を除いて元気なものでした。ごはんも残さず食べ、病院内をうろちょろ歩いていました。
お見舞いに来てくれた親に駅前のスターバックスでラテを買ってきてもらうほどでした。

化学療法(抗がん剤)の副作用

特に感じず。病院の食事も完食。

悪性リンパ腫の治療メモ

・「R」リツキシマブ(商品名:リツキサン)
悪性リンパ腫の中でも私の様な「B細胞性」のタイプに使う分子標的薬です。B細胞を直接破壊します。
「直接壊す」ということは「余計なものを破壊しない」つまり「副作用が少ない」薬となるのです。

これの発見により悪性リンパ腫が不治の病ではなくなった、と言うほど、画期的な薬なんだそうです。
リツキシマブの承認がおりて保険適用できるようになったのは2004年、私が26歳のとき。病気になったのが38歳の今でよかった。医療の発展に感謝です。

そして、この薬はめちゃくちゃ高価、これだけで自己負担限度額上限を上回ります。
アザラシ先生からもらった冊子「リツキサンによる悪性リンパ腫治療、医療費自己負担限度額の例」によると、1回分で約26万円、3割負担で8.6万円・・。すげえ。

詳しくはこちら。
http://www.gan-info.com/kouganzai/rituximab.html

分子標的薬とは。
http://www.gan-info.com/kouganzai/bunsihyouteki.html

・副作用を抑えるための錠剤「カロナール」
解熱鎮痛剤、ロキソニンよりも穏やかなお薬。

・副作用を抑えるための錠剤「ポララミン」
アレルギーの症状をおさえるお薬。花粉症でよく使うものらしい。

・副作用を抑えるための点滴「ソル・メルコート」
副腎皮質ホルモン剤、だそうです。要するにアレルギーを抑える薬。

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